お茶とロックとキャンディーストリッパー

　「魚河岸シャツ」を作り始めて３回目の夏を迎える。今週の土曜日には今年の新作をたくさん並べることができそうだ。とても楽しみだ。
「横浜」という街からスタートし、「原宿」という街を通り、この「焼津」という街に辿りついた。
それぞれの景色は違うが、同じなのは「元気になれる何かが確実に在るということ」。
　この街には「魚がしシャツ」がある。昨年の３月に大変なことが起きて、みんな重くて暗い空気に包まれていたあの３月の終わりに、僕の店にひとりのおばちゃんがフラッと来てくれた。毎年夏になると「魚がし」を見に来てくれて、いろいろなこと（魚河岸の歴史なんか）を教えてくれるおばちゃん。その彼女が突然来たのだった。「何だかここに来てみたくなった」と。一時間くらいのんびりしてった。そして帰り際に「何だか元気出た」と言って帰っていったのだった。とても印象的で、嬉しいと感じたし、重い空気をブッ壊そうと思った。
　そして今年。まだまだ、世界中に、日本中に、僕の家の中にも、いろいろな問題は山積みだ。嬉しいこともあるし、悲しいこともあるし、楽しいこともツライことも。だけど走る、今年の夏も。
この「魚がし」で!!! 　　 以上。