2012年04月29日
「よぉーこそ!3」

夢のようなゴールデンウィークが始まった。茶畑に行ったり、お茶をみたり、お茶を仕入れたり、つくったり、販売したり、送ったり。秒刻みでいろいろな判断をしながら前に進む。常に「期待」と「不安」と「楽しさ」と「反省」が渦巻く中に居る。
今年は例年よりも1週間から10日ほどお茶の生育が遅れている。それに加え、今週雨が多くお茶を摘むことが出来ない日が続いたため、「新茶」の絶対量が少ないという状況だ。そんな中でも、生産家(農家)の人々に助けられ、何とか必要なものが手当てできており、とてもいいスタートがきれていると思う。
お客様に「今年の新茶はどうですか?」と聞かれることも多くなって来た。僕は迷うことなく「おいしいです」と答えている。だって本当にオイシイのだから。そして思うのは、やはりお茶というものは植物であり、人間の勝手な都合どおりにはいかないということだ。時期と産地の状況を的確に判断しながら進めていくことはとても大切だと思う。高く販売できるからとか、連休に売りたいからといくら人間の都合があってもお茶自身には全く関係がないことだ。だから石松園の看板「森の改良 手もみ茶」は茶畑が山奥なので、いつも連休明けからスタートする。それはお客様も理解して下さっているので、例年のように今頃は他の産地から仕入れて販売している。そしてそれも日々状況を判断しながら。静岡県各銘茶産地の特徴を僕なりに表現すると以下の様になる。あくまで僕なりな表現で。
「遠州森町」エルモアジェイムスでスモールフェイセズでダムドな濃くてちょっとはみ出る感じ。
「足久保」ロバートジョンソンでビートルズでピストルズなストレートで王道なイメージ。
「掛川」マディーウォーターズでローリングストーンズでクラッシュな男っぽくもやさしいイメージ。
「川根」ジョンリーフッカーでフーでスティッフリトルフィンガーズな少し変人で真面目なイメージ。
「牧之原」スリムハーポでキンクスでジャムな一見スマートだが実は他にはない個性があるというイメージ。・・・。
まだまだオモシロいのはあるのですが、今日はこの位で。「お茶の世界」は本当にオモシロイ。明日もその中でアバレまくりたい!(写真は焼津グランドホテルのロビーです。提供した茶の樹と茶箱を上手く使って新茶をアピールして下さっています。) 以上。
Posted by kazz! at 20:40│Comments(0)